神奈川県・横浜市小・中学校児童生徒 全国最低レベル

 「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」結果

 

全国の公立小・中学校を対象にした平成29年度体力テストの結果、神奈川県の小・中学生の体力平均値は、全国最低レベルだった。 

 

全国レベルを下回る状況は、調査開始以来続いている。

横浜市の小・中学校もほぼ同じ結果となっている。

 

 

 

運動

 

 

 

小5・中2の平均体力 男女とも前年よりダウン

 

◆全国ランク

 

平成29年4月~9月に実施された「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」(スポーツ庁管轄)によると、神奈川県の小学5年生と中学2年生の体力テストの平均値は全国の最低レベルだった。

 

全国47都道府県の中での順位は、小学5年男子が44位で女子は最下位の47位(前年度は46位)。

 

中学2年生は男子が最下位の47位、女子は46位で共に前年度と同じで、最低水準から脱することはできていない。

 

 

 

 

市の小中学生の体力も45位以下

 

横浜市の「平成29年度 体力・運動能力調査」の結果は、小5男女、中2男女とも県とほぼ同じく、全国最下位グループ。

 

 

◆体力合計点(※)

体力合計点の全国との比較(点・順位)

 

〈小学5年生の体力合計点〉

 ▽男子/52・7点(46位、全国平均=54・2点) 

 ▽女子/53・2点(47位、全国平均=55・7点)

 

〈中学2年生の体力合計点〉

 ▽男子/40・7点(46位、全国平均=42・0点)

 ▽女子/47・4点(46位、全国平均=49・8点)

 

 

横浜市教育委員会では体力合計点について、次のとおりコメントしている。

 ▽体力合計点を全国と比べると、平均を下回っている。

 ▽体力合計点について、平成 26年度からの推移を見ると、どの学年もほぼ横ばいである。

 

 

◆実技調査

 

実技調査は小学校で次の8種目が実施される。

▽握力(㎏) ▽上体起こし(回) ▽長座体前屈(㎝) ▽反復横とび(点)▽20mシャトルラン(回) ▽ 50m走(秒) ▽立ち幅とび(㎝) ▽ソフトボール投げ(m)。

 

中学生の実技は、小学生と同じ8種目に▽持久走(秒)を加えて9種目となる。

 

実技調査のほぼ全種目で、小・中学校とも全国平均を下回っており、その総合力としての平均体力も、神奈川県、横浜市の児童生徒は全国最下位レベルとなっている。

 

 

◆体格

 

横浜市の児童生徒の身長、体重は、ともに全国平均とほぼ同程度。

 

 

◆生活習慣・状況

 

「全国体力・運動能力・運動習慣等調査」では、生活習慣や生活状況も調査している。その中で、あまり改善が見られない生活状況として、横浜市では、「朝食」「睡眠」「携帯電話・ゲームなど」が指摘されている。

 

《朝食》朝食を「時々食べない」「毎日食べない」児童生徒の割合は、わずかだが増えており、改善されていない。

 

《睡眠》 睡眠時間が「6時間未満」の児童生徒が、わずかながら増加傾向にある。また、ぐっすり眠れると答えた児童生徒が減っている。

 

《携帯電話・ゲームなど》 中学生のパソコン・携帯電話・ゲーム機の視聴時間「3時間以上」の割合が増えている。

 

 

◆今後の取り組み

 

横浜市では、児童生徒の体力向上、健康保持促進のための今後の取り組みに向けて、○運動機会の確保○生活習慣の改善○教員の指導力向上を挙げている

 

体力の向上に必要な条件は、身体を動かす場所と時間の確保。

 

子どもたちが遊び、駆け回る空き地や運動広場などは少なくなり、遊びや運動の時間も塾通いやゲームなどに奪われている現状では、「運動機会の確保」は大きな課題となりそうだ。  

 

※体力合計点=新体力テストの各種目の測定値を種目別得点表(学校種、男女で異なる)に当てはめ、10 段階で得点化し、 合計した数値。