「鎌倉・台峯の経験を上郷へ」

横浜市都市計画審議会上郷開発案を可決

 

 

瀬上開発地域

上郷開発で住宅・商業施設などの建設予定地域=上郷舞岡線北側(山手学院側)緑地

 

 

東急建設(株)の3度目の「上郷開発申請」が2014年1月、横浜市に受理され、同市から横浜市都市計画審議会(森地茂会長)に答申された「上郷猿田地区開発計画案」が18年1月15日、同審議会で可決された。

 

この結果を受けた林横浜市長の決裁で都市計画決定(変更)として告示される。

 

 

横浜都市計画審議会が決定した「栄区の上郷町地区計画」の内容は次の通り。

 

「立地特性を生かし、商業・医療・福祉施設等の用途を誘導し、円海山周辺緑地への連続性と生物多様性に配慮した緑豊かで周辺環境と調和する良好な景観を有する市街地を形成 するとともに、円海山周辺緑地へ向かう玄関口としてふさわしい土地利用を行うため、地区計画を決定します」。

 

 

 

1992年(平成4年)、東急建設(株)は横浜市に「上郷開発申請書」を提出、当初の開発地域は約33㌶。

25年が経過して横浜市都市計画審議会が決定した市の計画案は、市街化区域への編入は約10㌶、20㌶は緑地帯として保全するというもの。 

 

 

東急建設・地権者、行政、自然保護・開発反対市民団体が関わりあった上郷開発は、開発と自然保護という問題を残して一応の決着をしたことになる。

 

市街化区域となる上郷舞岡線の北側・山手学院側緑地は、戸建て住宅(地権者への代替地)、マンション、商業施設、医療施設などの建設予定地となる。

 

 

自然保護と開発反対の運動を続けている「ホタルのふるさと瀬上沢基金」の角田東一理事長は、「開発の是非を問う住民投票では、短期間で約3万6千人の署名を頂きましたが、6万筆には至りませんでした。

あとは市長の否認に期待したいですが、開発が決定されたとしても、鎌倉の台峯や広町の経験を生かして、これからも瀬上の自然を守る活動を続けていきたい」と語っている。

 

 

 

 

■実効性ある緑保全の実現を

 

瀬上の森パートナーシップ(SMP)代表の中塚隆雄さんは「私たちの会は名前のとおり市民、地権者、行政のパートナーシップで実効性のある保全を実現すべく、生きものの調査や保護活動を続けてきました。

 

今回の判断は残念ですがバランスも考慮されたものと尊重し、これからも残される緑地や水辺の環境と生きものの保全に取り組みます」と語った。