新春インタビュー誰もが暮らしやすい街へ

現在3期目となる林文子横浜市長は横浜を「誰もが安心して心豊かに暮らせる町」にするべく、日々奔走しています。

しかしその一方、未来を担う子どもたちを健やかに育てる環境を整えるのは容易なことではありません。

様々なチャレンジを続ける林市長に、子どもの貧困や中学校給食についてお話を伺いました。

 

             林 文子 横浜市長

 

 

林文子

本紙の取材に応じる林文子横浜市長

 

 

 

 

■横浜市で貧困とされる子どもの数は4万4000人以上というデータがありますが、横浜市はどのような対策を取っていくのでしょう。

 

 

 

市長=平成28年に策定した「子どもの貧困対策に関する計画」に基づき、子どもの育ちや成長を守り、貧困の連鎖を防ぐため、教育・福祉・子育て支援などきめ細かい取り組みを進めています。

 

特に子どもに直接届く支援として、将来に向けた基盤づくりのための「生活支援・学習支援」を重点政策として取り組んでいます。

 

 

具体的には、経済面や養育環境に課題があり、支援を必要とする家庭の子どもが、将来自立した生活を送れるよう、小学生には、日常生活習慣を身に付けるための生活支援、中学生には学習習慣の身に付けや学習意欲・学力向上など、高校進学に向けた学習支援をさらに充実させます。

 

 

また、様々な面で困難を抱えやすいひとり親家庭に対して、30年度を初年度とした次期「横浜市ひとり親家庭自立支援計画」の推進により生活の安定と自立に向けた総合的な支援にも引き続き取り組んでいきます。

 

更に、地域の方々にご協力いただいている「子ども食堂」などの創設・継続を支援し、地域における子どもの居場所作りを進めていきます。

 

 

 

■「ハマ弁」の現状と横浜らしい中学校給食のあり方についてお聞かせ下さい。

 

 

市長=それぞれのご家庭の状況に合わせて、ハマ弁、家庭弁当、業者弁当を組み合わせて利用いただける選択の幅の広さが、横浜市のスタイルです。

 

「ハマ弁」は、主菜は魚か肉を選べ、栄養バランスが取れるようにしています。

 

平成29年1月から横浜市内の中学校全145校で実施していますが、まだ利用者が少ない状況です。新入学生を中心に理解が進んできているので、これから広がっていくと思います。

 

また、予め購入したポイントで注文できる「ハマ弁ポイント」やスマホアプリの導入により、利用いただきやすい仕組に改善しています。

 

また、生徒が試食をしてハマ弁のよさを知っていただくための「ハマ弁デー」や、保護者向けのセミナー、試食会も実施しています。

 

 

さらに平成30年4月からは、価格を給食並みの300円台にして、更にご利用いただきやすくしたいと考えています。

また、現在ご飯や汁物は温かいのですが、おかずも温かい状態で提供出来ないか検討を進めています。

 

ハマ弁は民間事業者のノウハウを活用して食育セミナーなど、学校給食とは違うことができるメリットもアピールしながらやっていきたいと思っています。

 

 

子どもには自分でお弁当を作ってあげたいという声も聞きますが、時代の流れでなかなか手作り弁当を持たせるのが難しいという保護者が増えてきています。

例えば週に1~2回は家庭弁当を持たせ、それ以外はハマ弁を利用していただくなど、ご自由に選択していただけるところが横浜らしさだと思います。