南部病院にベトナムからの看護師

日本の国家試験に見事合格

 

 

ぶーさん2

明るい笑顔のベトナム出身看護師 リエン・フォンさん

 

 

 

 

済生会横浜市南部病院(港南区港南台・今田敏夫院長)では、経済連携協定※に基づき、平成21年度から外国人看護師候補者(インドネシア、フィリピン)を受け入れ、国家資格を得るための教育を行ってきました。

 

平成26年度からはベトナムからも受け入れ、今年3月、リエン・フォンさんが第106回看護師国家試験に合格。現在、同院の手術室に勤務しています。

 

 

 

リエン・フォン看護師(29歳)はベトナム北部のフート省出身。

本国で看護師として働いていましたが、優れた日本の医療に関心を抱き、日本で看護師になることを決意。ベトナムで日本語の研修を受け、一定の語学力を習得して試験に合格、最大3年間の滞在を認められて、25歳の時に「看護師候補者」として来日しました。

 

 

 

■3度目に合格

 

 

リエンさんは南部病院で看護助手として臨床経験を積みながら国家資格の勉強に励み、3度目となった今年の試験で見事に合格しました。

 

「大変だったのは、漢字の意味を理解することです。あと、試験は問題文が長いので、時間が足りなくなるのですが、何度も復習してがんばりました。とても難しかったので、合格できて本当に嬉しかったです」とリエンさん。

 

 

病院側の協力について、「先輩の看護師さんや師長さんなど、分からないことはいつも熱心に教えてくれました。

温かい人間関係に恵まれました」と語ります。

 

 

厚生労働省の発表によると、今年の外国人の合格率はこれまでで最高の14.5%で、前年を3.5%上回ったとされていますが、その数字を見れば、合格が至難の業であることがわかります。

 

 

 

■欠かさず勉強

 

 

現在、手術室で勤務しているリエンさん。

先輩とともに術前訪問で病室を訪れて、患者さんへの手術の説明を見学したり、手術室で医師のサポートを行っています。

言葉の発音を聞いて、外国人だと気が付くと、優しく声を掛けてくれる人もいるそうです。

 

 

今でも勉強は欠かさず行っていて「新しい知識をどんどん増やし、足りないことは先輩に注意してもらいながら、優しくて知識の豊富な看護師になることが目標です」と語ります。

 

 

済生会ではこれまでに35人の外国人看護師候補者を受け入れており、そのうち国家試験合格者は10人。

現在3人の外国人看護師が勤務しています。

 

 

「優しく知識のある看護師に」

 

 

■四季が好き

 

 

日本の四季が好きだというリエンさん。

花見をしたり、小田原城を見に行ったりと、休日には病院の仲間と遊びに出かけることも。

 

「小田原城へはベトナムの民族衣装のアオザイを着て行き、お城の前で写真を撮りました。

皆に見られましたが楽しかった」と語ります。

 

明るい笑顔の中に、高い志しを感じるリエンさん。

今後の活躍が期待されます。

 

 

フォンさん

小田原城の前で

 

 

※経済連携協定EPA=Economic Partnership Agr-eement)締結国の間で物流のみならず、知的財産権の保護、投資、競争政策など様々な分野で協力や連携をし、互いの関係強化を目指す条約。