全国を回り手書き色紙販売  「熊本城復興城主」に

 

磯野写真

磯野正弘さん(74)と愛車の軽自動車

 

 

熊本地震で被害を受けた熊本城の再建に寄付したいと、港南区港南台在住の磯野正弘さん( 74)は、軽自動車で全国を回った。

旅先での募金で約15万円を集めて5月15日、熊本市に寄付、同市から「熊本城復興城主」の手形が贈られた。

 

 

 募金約15万円 熊本市へ届ける

 

磯野さんは、港南台の開発間もなく自転車とオートバイの専門店を港南台6丁目に開店、約30年間、坂が多い地域の住民の足回りをサポートしてきた。

体調を壊して店舗を従業員に譲り、療養。

 

65歳で仕事を辞め、健康が回復した後は、絵手紙や色紙を趣味として絵筆を取り、また徒歩や自転車、軽自動車での全国回りを始めた。

 

日本橋から京都までの旧東海道を年に4回に分けて歩いた。

自転車で四国八十八ヶ所を巡って琵琶湖湖畔を1周して横浜まで帰ったり、軽自動車による季節毎の日本全国の旅や80日間日本一周など、第二の人生を楽しんでいる。

 

昨年4月14日、熊本地震が発生、「風格があるお城」としてお気に入りだった熊本城の損壊をテレビで知った

「熊本城修復のために何か役にたちたい」と思い立ったのが、これまで趣味で書いた色紙での募金。

 

街頭に並べての初めての販売には、恥ずかしさと自分の手書きの色紙が売れるのかを戸惑いながら、市内の外人墓地などで募金をスタート、数枚売れてホッとした。

その後は、北海道各地や岐阜の奥飛騨など、全国を回る旅先の「道の駅」、観光地の駐車場脇などに色紙を並べて「熊本城修復募金」への協力を訴えた。

 

色紙の値段は・買い手・まかせ。中には1万円で5枚、5千円で1枚買ってくれた人などもいた。

 

色紙のメッセージは、さまざまな機会に書き留めた、心に残った言葉や感じた気持ちから、絵に合った言葉を選んで書画にした。

 

山歩きや観光に訪れた人などの言葉が、山荘や道の駅の壁に張られていて、その中には妻や友、足・身体、自然などに対しての「ありがとう」「感謝」の言葉が多く見られたという。

 

昨年5月から今年の5月までの1年間に寄せられた募金の総額は、15万4千14円だった。

 

磯野さんは再びこの夏の7月6日、東北、北海道に向けて旅立った。 

 

磯野新聞

『熊本日日新聞』に紹介された磯野さん