はつらつシニア〜元「中華こうなん」オーナー 堤 哲(つつみさとし)さん  

%e3%81%93%e3%81%86%e3%81%aa%e3%82%93%e3%81%8a%e3%81%98%e3%81%95%e3%82%93

元「中華こうなん」オーナー 堤さん

 

 

閉店時には毎日500食を作る ウォーキング、水泳で心身壮健 

 

「店じまいの時にこんなに花輪が飾られた店を始めて見た」と、閉店時にも地元で話題になった港南台の元「中華こうなん」。

テレビや雑誌でも度々紹介され、「店を出るとき幸せになる店」と、来店者からネット上でも評価された同店は、惜しまれながら2011年1129日に閉店しました。

 

あの日から5年。当時の店主・堤哲(つつみさとし)さん(73)を訪ねました。

 

 

 

大切なのは家族

 

— 閉店時のお客様の数は凄かったですね。昼も夜も行列ができていました。

33年前の開店時に商工会議所が調べた店の前を通る人の数は1日80人くらいでした。

それが、閉店を告知してからはほぼ毎日、500人のお客さんの料理を作りました。最後は手が動かなくなり、腰も伸びなくなりました。

お客様に感謝しています。

 

%e3%81%93%e3%81%86%e3%81%aa%e3%82%93%e8%a1%8c%e5%88%97

昼夜問わず最終日まで行列が続いた「中華こうなん」

 

— その後、ラーメンを自分で作って食べることはないですか。

 

いっさい作りません。餃子やラーメンは家内が作ってくれます。

仕事を辞めてから、一番大事なのは「家族」だと気づきました。

特に家内にはお世話になりました。今では、友人として海外旅行や国内の旅を一緒に楽しんでいます。

 

 

2300メートルの水泳

 

 

— 仕事をリタイアした後は、どんな毎日を過ごしていますか。

 

何もしていないと、自由でいいですね(笑)。

自由だからこそ、規則的な生活と簡単な生活の習慣が大切ですね。

 

仕事をしていたときからの習慣で毎朝4時に起きて、5時からウォーキングに出掛けます。

円海山6㎞コースを約1時間かけて歩いています。コースは雨などの天気に合わせて変えています。

ウォーキングから帰ると、スポーツジムのストレッチで身体をほぐし、プールで約1時間、休まないで2300メートルほど泳ぎます。

夕方には、約1時間、広々とした港南台の街を歩いて周回します。

 

ジムの測定では、身体年齢は50歳代だそうです。

 

 

— 「こうなん」の料理はおいしい、と評判でしたが、その秘訣は何ですか。

 

港南台に出店して33年間、定休日以外一日も休まず、「お客様に喜んでいただきたい」という思いで、朝5時から仕込みに入り、お客様に合わせた料理作りに一生懸命でした。

食材はいいものを選び、特に野菜は高騰しても品質を落とさず、麺から調味料に至るまで気を配ってきました。

味を決めるダシのトンガラや煮干しを吟味し、そして最後は「心を込めた人がら」を加え、料理が出来上がります。

心が味をきめます。

 

 

 

全ての人を好きに

 

— 現役の時は映画の大ファンで、絵画や陶器にも興味を示されていましたが

 

映画はほぼ毎週見にいっていましたが、今は年に5〜6本です。

絵や陶器、骨董も増えてはいないですね。

 

今は、自らを律する賢者の人生訓を学びながら、52年間酷使した身体を労り、人生の頂から麓へゆっくり歩いています。

また、地域の人たちといっしょに、青パトに同乗して防犯活動にも参加しています。

 

今の心境は、自分に関わる全ての人々を好きになりたい、という思いです。

毎日の規則正しい生活、「おはよう」「ありがとう」「ご苦労さん」と、声を掛けることを心がけています。

「私の人生には、悔いはありません」と穏やかな笑顔で語る堤さんでした。

 

%e3%81%93%e3%81%86%e3%81%aa%e3%82%93%e5%86%99%e7%9c%9f%e5%a4%ab%e5%a9%a6