洋光台駅近くの「はまぎんこども宇宙科学館」の新館長に、小惑星探査機「はやぶさ」のプロジェクトの中心的人物、JAXAの名誉教授も務める的川泰宣(まとがわやすのり)氏(70)が就任して2ヶ月。 宇宙への思いや、これからのはまぎんこども宇宙科学館の役割などについて語ってもらった。 今年3月1日、「はまぎんこども宇宙科学館」館長に就任した的川氏は、1942年2月23日、広島県呉市の生まれ。東京大学宇宙航空研究所、宇宙科学研究所教授・鹿児島宇宙空間観測所長・対外協力室長、宇宙航空研究開発機構(JAXA)執行役を経て、現在は独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)名誉教授・技術参与、NPO法人「子ども・宇宙・未来の会(KU-MA)」会長。工学博士。 就任2ヶ月の感想を聞いた。「このこども宇宙科学館は歴史が古く、地域の方に支えられているのがよくわかります。 多くの地方の科学館で、予算が無い、人が来ないという問題を抱えているのを耳にしますが、一番の問題はその館がどれだけ面白いものを提供する意欲があるかどうかです」と科学館の役割を指摘。「科学館の文化は自分たちで作っていかなくてはいけないと思います。 ここは様々なイベントを企画していて、職員も前向きでとてもいいですね」「楽しく、勉強になって何回も訪れたい科学館は、地元の子どもたちはもちろん年配の方も、横浜だけでなく、神奈川、全国からも訪れる科学館となっていくと思います。それを目指したいですね」と、館長としての思いを語る。「もちろん予算がたくさんあれば、それにこしたことはないですが(笑)」と、付け加える気さくな一面も。 自然とともに過ごした少年時代 少年時代は自然豊かな瀬戸内で過ごし、夜釣りにボートを漕ぎだしては星を眺めていた。高校時代はスポーツに打ち込み、宇宙に関わる仕事をするとは考えてはいなかった。大学で最終的に進路を決める時、改めて今までの自分の思い出を書き出してみた。 小学校5年の時に初めて天体望遠鏡で見た月の表面、プレアデス星団の美しさ、中学校の時に見た日本初の実験用ぺンシルロケットの打ち上げ、高校生の時、世界初の宇宙飛行を成功させたガガーリンのことなど、星や宇宙に関することが一番多く、自然と進路が決まった。 「はやぶさ」の打ち上げを観測所長として指揮続きを読む…